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おばあちゃま、世界を翔ぶ
〜情熱とコンパッションの半生記〜

New York ビズ!にて連載中
Vol. 84

メキシコの旅(2)

日本の〝お盆〟と同じ、メキシコの「死者の日」

お土産で頂いたカトリーナのお人形

8月は日本人は殆ど全ての人がお盆の行事をします。お里に帰って亡くなった人たちの魂をこの世にお呼びして家族と一緒にお祀りをして特別なお食事などいただきます。

アグアスカリエンテスを訪れる

先日、メキシコのアグアスカリエンテス(Aguascalientes)という、メキシコの中西部、約1900メートルの高地に位置する街に、10月に開催される温熱療法の第3回世界大会の事前コンファレンスのために行ってきました。
メキシコの州で2番目に小さい州ですが、産業・商業地帯としてメキシコで最も急成長している州で、郊外には広大な農場や温泉が点在し、中心部ではスペイン統治時代のコロニアル調の建築物が沢山建っている素敵な街です。滞在中、メキシコのとても面白いことを地元の人から聞きました。

日本のお盆と似たような行事

日本のお盆の行事ととても似たことがメキシコで伝統的に行われているのです。「死者の日」と呼ばれる祭日となり、お祝いするのです。
メキシコ人の「死生観」はアステカ文明に由来していて、「死」は新しい命の過程だと考えられています。そのためメキシコ人は「死者の日」を悲しみの日ではなく、愛する人が目を覚まして一緒に祝うお祝いの日と見ています。明るいお祭りで、人々は街中に祭壇、骸骨、花や食べ物を飾り、音楽を鳴らし死者を称えます。この「死者の日」を通して、メキシコの文化や歴史を垣間見ることができます。2008年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
メキシコでは、おそらく2500~3000年前から、先祖の死を祝う儀式がありました。「死者の日」に発展した祭りは、アステカ暦の9カ月目から(現代の8月初旬頃)、1カ月間も祝われたそうです。お祭りは、カトリーナに対応する「死者の貴婦人」として知られる女神に捧げられました。現代では10月31日から11月2日までお祝いされています。
10月31日に始まり、オールハローズイブ(これは筆者の意見ではハロウィーンの始まりかも)子供たちは子供の祭壇を作り、死んだ子供たちの霊を訪問に招待します。
11月1日は諸聖人の日で、大人の精霊たちが訪れます。11月2日はオールソウルズデーで、家族が墓地に行って親や親せきの墓を飾ります。3日間の祭りには、死者の花であるマリーゴールドがいっぱいです。果物とナッツ、お香、その他の伝統的な食べ物や装飾品が飾られます。

特にアグアスカリエンテスは、死者の貴婦人=カトリーナ(La Catrina)が有名なポサダの出身でもあるので特に華やかで、毎年、サンマルコス公園には巨大なカトリーナの人形が立ち、昼夜を通して様々な催し物が行われ、最後にはみんなで山まで踊りながらマーチングします。
ガイコツは死と生の象徴
メキシコでは古代から、ガイコツを死と生の象徴とし、祖先のガイコツを身近に飾る習慣がありました。
2年前にディズニーがリリースし、大ヒットしたメキシコが舞台のアニメ映画「Coco(邦題・リメンバー・ミー)」でも、死の世界に住む先祖が骸骨の姿で登場します。

街には多くの美しい骸骨人形

アグアスカリエンテスの街には、多くのカトリーナのお人形が売られています。私もお土産で美しいカトリーナのお人形を頂きました。貴婦人で大きな帽子をかぶっていますが、彼女はガイコツです。メキシコでは亡くなった人をとても大切にします。そして骸骨のことを全然怖いと思わないでむしろユーモラスに取り扱っています。おうちの中に頭骸骨がそのまま飾ってあることもあるのですって!

◇  ◇  ◇

10月にホリスティックの温熱の世界大会があるので、アグアスカリエンテスに私たちと一緒に行きませんか? ご興味のある方、お電話ください。212-799-9711(担当・湯川)。

(次回は9月21日号掲載)